現在、一般歯科のご予約が大変取りづらくなっており、初診のお申込みをお断りしております。紹介状をお持ちの患者様、矯正相談、ボトックス相談の患者様のみ受け付けております。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性の皮膚疾患です。乳幼児から大人まで幅広い年代にみられます。
最新の診療ガイドラインでは、アトピー性皮膚炎は次の3つが関与する病気とされています。

① 皮膚のバリア機能の低下

皮膚の乾燥や外部刺激に弱くなっている状態

② 免疫の過剰反応(炎症)

体を守る免疫が過敏に反応し、炎症が続いてしまう

③ かゆみによる悪循環

かゆみ → 掻く → 炎症悪化 → さらにかゆくなる

主な症状

  • 強いかゆみ
  • 皮膚の乾燥
  • じゅくじゅくした皮疹や皮膚のごわつき

慢性化すると皮膚が厚く硬くなることもあります。

標準的な治療

日本皮膚科学会・日本アレルギー学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024」では、治療の基本は次の3本柱とされています。

① スキンケア(最も重要)

保湿剤を毎日継続し、皮膚のバリア機能を保ちます。症状が落ち着いている時も継続することが大切です。

② 運動療法・リハビリ

炎症がある部位には、

  • ステロイド外用薬
  • タクロリムス軟膏
  • デルゴシチニブ(JAK阻害薬外用)

などを適切に使用します。

③ 重症例では全身治療

症状が強い場合は、

  • 生物学的製剤(デュピルマブなど)
  • JAK阻害薬内服
  • シクロスポリン

などの全身治療が選択されます。
現在は分子標的薬の進歩により、治療選択肢が大きく広がっています。

アトピー性皮膚炎の本質

近年の研究では、アトピー性皮膚炎は単なる「皮膚の病気」ではなく、

  • IL-4
  • IL-13
  • IL-31
  • JAK-STAT経路

などの免疫シグナルが関与する慢性炎症疾患であることが明らかになっています。
そのため、炎症を抑えることと同時に、皮膚環境の改善が重要とされています。

当院の取り組み

歯髄幹細胞培養上清液を用いた治療

当院では、アトピー性皮膚炎に対して、歯髄幹細胞培養上清液を用いた治療を行っています。歯髄幹細胞培養上清液には、

  • 成長因子
  • サイトカイン
  • エクソソーム(細胞間情報伝達物質)など

が含まれており、免疫を調整したり、炎症を抑えることにより、症状の改善や組織修復が期待されています。
現在、幹細胞由来培養上清液は再生医療分野で研究が進められている段階であり、アトピー性皮膚炎に対する有効性については標準治療として確立されたものではありません。
当院では、

  • 既存治療との併用
  • 慢性炎症の改善を目的とした補助的アプローチ
  • 個々の状態に応じた医療連携

を重視し、十分な説明と同意のもとで治療を行っています。

まとめ

歯髄幹細胞培養上清液を用いた治療

アトピー性皮膚炎は、

が関与する疾患です。
治療の基本は保湿と適切な抗炎症治療の継続です。
当院では標準治療を尊重しながら、再生医療の可能性についても研究的視点を持って取り組んでいます。
症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

治療費と治療期間

点滴静注

エクソソーム量4000pg 440,000円
エクソソーム量5000pg 550,000円

口腔点滴(口腔内注射)

エクソソーム量1000pg 132,000円

点滴はそれぞれ複数回行うのが標準です。

副作用およびリスクについて

歯髄幹細胞培養上清は厚生労働省に個別承認された医薬品ではありません。
そのため、毎年倫理審査委員会に治療計画を提出し、許認可を受けて行っております。
歯髄幹細胞培養上清液を用いた治療は、現時点では標準治療として確立された医療ではなく、再生医療分野における研究的医療の一環として行われています。
これまで当院では一定数の症例を実施しておりますが、重篤な副作用は経験しておりません。
しかしながら、理論上および他の幹細胞関連治療の報告から、以下のような可能性が考えられます。

想定される副作用・リスク

局所反応
  • 注射部位の痛み
  • 腫れ
  • 発赤
  • 内出血
一過性の全身症状
  • 倦怠感
  • 微熱
  • 頭痛
  • めまい
アレルギー反応

生体由来成分を含むため、理論上はアレルギー反応が起こる可能性があります。

感染リスク

院内CPC(細胞加工施設)という無菌環境で製造していますが、CPCの外部における感染のリスクは完全に否定することはできません。

効果が得られない可能性

すべての方に改善効果が保証されるものではありません。

現在の状況

国内外において、幹細胞培養上清液そのものによる重篤な副作用の報告はありませんが、長期的な安全性については引き続き研究が進められている段階です。
したがって、本治療は十分な説明と同意のもとで実施しています。

当院の安全対策

当院では、厚労省の許認可を受けた院内CPC(細胞加工施設)において、

  • 細胞培養環境の厳格な管理
  • 無菌検査の実施
  • 医師による適応判断
  • 投与後の経過観察

を行い、安全性の確保に努めています。
また、培養上清安全性審査委員会という第三者委員会による安全性の検査で、評価の最も高いA評価を受けています。これは、国内5製品にのみ与えられている評価です。